トイプードルがかかりやすい病気
わんちゃんは生きものであり、どんな病気にもかかる可能性はありますが、犬種ごとにかかりやすい病気というものが存在します。
大手ペット保険会社アニコムが0~12歳のトイプードル141,212頭を対象にした調査によると、2022年度の発表は以下のようになりました。(※1)
■トイプードルが他犬種に比べてかかりやすい病気
順位 |
病名 |
発症が
多い年齢 |
1 |
糖尿病 |
10歳 |
2 |
骨折 |
0歳 |
3 |
白内障 |
11歳 |
4 |
歯周病/歯肉炎(乳歯遺残に起因するもの含む) |
9歳 |
5 |
胆泥症 |
10歳 |
6 |
流涙症(涙やけ/涙管閉塞含む) |
0歳 |
7 |
膵炎 |
11歳 |
8 |
疼痛(原因未定) |
8歳 |
9 |
腰痛(原因未定) |
8歳 |
10 |
目やに(原因未定) |
0歳 |
11 |
甲状腺機能低下症 |
11歳 |
12 |
膝蓋骨(亜)脱臼 |
0歳 |
13 |
マラセチア性外耳炎 |
0歳 |
14 |
気管炎/気管支炎 |
0歳 |
15 |
アレルギー性外耳炎 |
0歳 |
※参考:アニコム「家庭どうぶつ白書2022 第2部 第2章 品種別の統計」
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対象がアニコムのペット保険契約者と限られていることや、12歳以上のトイプードルは含まれていないため、これらの病気以外にも注意する必要はありますが、ある程度参考にすることができるのではないでしょうか。
さらにここでは、ライフステージ別にトイプードルがかかりやすい病気やケガについて解説します。
トイプードルの寿命は短い?健康で長生きしてもらうための5つのポイントを紹介
【子犬期】のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
子犬期のトイプードルがかかりやすい病気やケガには、以下のものがあります。
■子犬期のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
- 下痢・嘔吐
- 外耳炎
- 骨折
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 異物誤飲
トイプードルはほかの犬種に比べて四肢の骨が細いため、もともと骨折や膝蓋骨脱臼のリスクが高いという特徴があります。
少しの段差から飛び降りただけで前足を骨折してしまうこともあり、特に体ができあがっていない子犬期では注意が必要です。
また、犬全体的に見ても子犬期は好奇心旺盛なことから異物誤飲が多く、異物誤飲は内視鏡や開腹手術などの処置が必要になることも珍しくありません。
■保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別:0歳】
順位 |
傷病名 |
1 |
外耳炎 |
2 |
下痢 |
3 |
異物誤飲 |
4 |
胃腸炎 |
5 |
皮膚炎 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
【獣医師監修】トイプードルが下痢(軟便)になる7つの原因!今すぐできる対処法や病院へ行くべき目安も紹介
【獣医監修】トイプードルは吐きやすい?吐く原因と対処法【病気かチェック!】
【成犬期】のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
成犬期のトイプードルがかかりやすい病気・ケガは、以下のようなものがあります。
■成犬期のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
- 外耳炎
- 皮膚炎
- 胃腸炎
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 歯周病
トイプードルは遺伝的にアトピー性皮膚炎を発症しやすく、少数のマラセチアなどでも反応しやすいとされています。
そのため、外耳炎や皮膚炎と言った皮膚トラブルが起こりやすいです。犬全体で見ても、アレルギーに関連した外耳炎や皮膚炎の病気のかかりやすさは1歳頃から3歳頃まで急激に増え、9歳頃まで高い数値が続きます。(※2)
また、トイプードルは比較的デリケートな性格なため、胃腸炎などのトラブルを起こしやすいと言えます。実際、大手保険会社アイペットの調査によると、犬種別の保険金請求が多いランキングでは胃腸炎も3位にランキングしていました。
■保険金請求が多いランキング【犬種別:トイプードル】
順位 |
傷病名 |
1 |
皮膚炎 |
2 |
外耳炎 |
3 |
胃腸炎 |
4 |
歯周病 |
5 |
異物誤飲 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
【獣医師監修】トイプードルの涙やけの原因と改善対策!臭い場合の取り方は?
【シニア期】のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
シニア期(7歳~)のトイプードルでは、成犬期に多い外耳炎や皮膚炎に加え、以下の病気があります。
■シニア期のトイプードルがかかりやすい病気・ケガ
- 白内障
- 歯周病
- 糖尿病
- 膵炎
- 甲状腺機能低下症
- 心臓病
- 腎臓病
- 腫瘍
トイプードルは遺伝的に白内障を発症しやすい犬種でもあり、一概に老化が原因とは言い切れません。若年期(6歳未満)に発症し、症状が進行して初めて気づくのがシニア期に入ってからということも珍しくないと言えます。
また、トイプードルがかかりやすいとされる糖尿病を発症した場合では、糖尿病性白内障をほぼ100%の確率で発症すると言われています。
ほかにも、トイプードルに限らず、シニア犬がかかりやすい心臓病や腎臓病、腫瘍などにも注意が必要です。
シニア犬かかかりやすい病気を見る
■シニア犬がかかりやすい主な病気
- 歯周病
…歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要 - 皮膚病
…長期的な通院治療が必要になることも - 椎間板ヘルニア
…軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 関節炎
…軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - ホルモン(内分泌)の病気
…定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必須 - 心臓病
…定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 腫瘍
…基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子は特に注意。命に係わることが多く緊急手術が行われることも珍しくない
人間同様に、どんなに気をつけていても病気になることはあり、予防することも難しいのが現状です。
急に手術が必要になったり、生涯にわたって治療が必要になったり、複数の病気になったりと、トイプードルと暮らしている以上、突然の病気やケガにしっかり備えておくことが飼い主の義務とも言えるでしょう。
■保険金請求が多いランキング【年齢別:7歳~】
順位 |
傷病名 |
1 |
皮膚炎 |
2 |
腫瘍 |
3 |
心臓病 |
4 |
歯周病 |
5 |
外耳炎 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
トイプードルがご飯を食べないのは病気?ワガママ?簡単に見分ける方法【獣医監修】
トイプードルにぴったりのペット保険の選び方
ペット保険は、病気やケガをしたときに治療費の一部を保険会社が負担してくれるものですが、ペット保険によって補償される病気やケガが異なるほか、更新時などの条件なども違うため、選び方を間違えてしまうと肝心なときに補償されないということもあります。
ここでは、トイプードルに合ったペット保険の選び方をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ペット保険選びに9割が苦戦?低加入率の原因と人気保険の傾向など調査!【462人アンケート】
ポイント①トイプードルがかかりやすい膝蓋骨脱臼が補償されている?
トイプードルがかかりやすい病気として膝蓋骨脱臼(パテラ)がありますが、膝蓋骨脱臼は再発したり、グレードによっては手術が必要になることもあるため、ペット保険で補償対象になっているか確認しましょう。
膝蓋骨脱臼とは膝のお皿が脱臼して外れてしまう病気で、子犬期からシニア期まで注意が必要です。
■膝蓋骨脱臼の原因
- 【先天性】
…成長期に骨や靭帯、筋肉の形成に異常が生じることで発症する。生まれつきの異常や遺伝でなる場合も
- 【外傷性】
…ソファや階段などの高いところから飛び降りたり、交通事故や転倒、滑る床の上での生活などで発症する
シニアのトイプードルでは、長年の関節の負担で外傷性の膝蓋骨脱臼を発症しやすくなるため、ジャンプやケガだけに注意すればいいというものでもありません。
膝蓋骨脱臼の治療費例
■膝蓋骨脱臼の治療費目安
治療内容 |
治療費目安 |
内科療法 |
3,000円~ |
外科手術(片側) |
120,000~250,000円※3
※術前検査・入院費は別 |
膝蓋骨脱臼のグレードが低く軽度な場合では、経過観察や内科療法になることもありますが、あくまでも対処療法です。
また、グレードが低くても進行が速い場合では重症化する前に手術が必要になることもあります。
ポイント②成犬の80~90%が罹患していると言われている歯周病が補償されている?
犬種を問わず、成犬の80~90%が歯周病に罹患している(※4)と考えられており、トイプードルも例外ではないと言えます。きれいな歯に見えても、深刻な歯周病だったということも珍しくはなく、歯周病はさまざまな症状を引き起こすため、歯周病が補償対象になっているかを確認しましょう。
■歯周病によって起きること
- 目の下が腫れる
- 目の下に穴が開いて膿や血が出てくる
- 下あごを骨折する
- 歯肉炎
- 歯周炎
- 歯が抜ける
- くしゃみ
歯周病は血液中に歯周病原菌が入り込み、心臓病などの病気を引き起こす原因となるだけでなく、敗血症などを起こして命に係わることもあるため、治療は必須です。
歯周病の治療費例
■歯周病の治療費目安
治療内容 |
治療費目安 |
内科療法 |
3,000円~ |
外科手術(抜歯) |
61,547~97,300円※4、5 |
歯周病の治療は基本的に抜歯が主となりますが、1度抜歯したからといって2度と抜歯が必要ないというわけではありません。
また、日頃の歯磨きである程度は歯周病の進行を遅らせることはできますが、完全に予防することは難しいため、生涯付き合っていく病気と言えるでしょう。
ポイント③糖尿病や膵炎、心臓病など長引く治療にも対応できる?
シニア期に入ると、心臓病や腎臓病、糖尿病、甲状腺機能低下症、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)など、生涯にわたって治療が必要となる病気のリスクが高まります。
これらの病気は定期的に通院が必要となり、治療費も高額になる傾向なので、慢性の病気が補償されているか、1つの病気に回数が決められていないか確認してください。
特にトイプードルでは糖尿病や膵炎など、ほかの犬種に比べてかかりやすい傾向にあるため要チェックです。
慢性の病気の治療費例
病名 |
治療費 |
腎臓病(愛犬A)
|
217,010円
※2022年5月~2022年10月まで |
僧帽弁閉鎖不全症(愛犬B)
|
865,370円
※2019年3月~2023年9月時点 |
クッシング症候群(愛犬B)
|
407,580円
※2020年8月~2023年9月時点 |
これは、私の愛犬たちに実際にかかっている治療費です。
内科療法ですが、定期的な検査と薬だけでも治療費が高額になっていることがお分かりいただけると思います。現在は薬の量も増え、毎月4万円近い治療費がかかっていますが、決して特別な事例ではありません。
病気は1つではなく複数かかることもあるため、慢性の病気や長引く治療に対応できるかどうかは大きなポイントです。
ポイント④更新時に条件追加や継続拒否されることはない?
ペット保険は1年ごとに更新となりますが、更新時に条件を追加したり、継続の条件がないか確認してください。
ペット保険によっては利用回数や利用金額、トイプードルの病気や状態などによって継続を拒否されてしまうこともあります。
ペット保険を利用する機会は年齢を重ねるごとに増える傾向にあるため、必要なときにペット保険が利用できない、もしくは無保険になるといったことがないようにしましょう。
継続不可や拒否されてしまった場合では、そこからほかのペット保険に新規で加入することは難しくなります。
ポイント⑤シニア期以降の保険料は高額になっていない?
ペット保険を選ぶときに、どうしても愛犬の現在の年齢だけに注目しがちですが、10歳や12歳以降の保険料が高額になっていないかをしっかり確認してください。
若年期では保険料が安く設定されていても、シニア期以降に急激に保険料があがるペット保険もあります。
■各ペット保険会社の保険料※トイプードル、70%プランの保険料で比較
ペット保険会社 |
1歳
保険料 |
12歳
保険料 |
16歳
保険料 |
生涯
保険料※ |
A社 |
3,420円 |
8,280円 |
8,410円 |
1,659,480円 |
B社 |
1,920円 |
8,990円 |
12,960円 |
1,973,400円 |
C社 |
3,090円 |
8,510円 |
8,510円 |
1,610,400円 |
D社 |
2,320円 |
9,270円 |
16,320円 |
2,504,880円 |
E社 |
3,520円 |
6,550円 |
9,100円 |
1,624,920円 |
※0歳~20歳までの保険料。月払いの場合
できればシニア期以降は定額や緩やかな上昇となっているペット保険を選んだほうが、家計への負担も少なく、愛犬が高齢になったときも続けやすいでしょう。
入ってはいけないペット保険ワースト7!最悪な保険の見分け方・失敗しない選び方を伝授
番外編|酸素室レンタルも補償対象になる?
ペット保険選びに必要な条件というわけではありませんが、酸素室のレンタルは設置費用(初期費用)1~3万円のほかに、1日単位や1ヶ月単位で使用料がかかり、毎月1~3万円強の出費となるため、できれば酸素室のレンタル費用も補償してもらえたら助かりますね。
画像は実際に私が酸素室レンタルを申し込んだときにかかった金額ですが、2回とも1ヶ月未満の使用でした。
まだ大きな病気をしたことのないトイプードルでは、酸素室レンタルの必要性は感じないかもしれません。しかし、肺炎や肺水腫、心臓病、悪性腫瘍などなど、さまざまな病気で獣医師から酸素濃縮器のレンタルを指示されることがあり、実際に使用しているトイプードルもSNSでよく見かけます。
実際に、こちらのトイプードルさんは鼻水・鼻づまりが悪化して、息がしにくくてちゃんと眠れない状態が続いていたため、獣医師と相談してレンタルをしたそうです。
※各投稿は飼い主さんの許可を頂いて使用しています。無断転用は禁止です。
また、こちらのガンモの介くんの飼い主さんは、「自宅酸素室を取り入れて良かったです。用意していなかったら最初の発作のときに虹組さんになっていたと思います」とおっしゃっていました。
重篤な病気で使用するイメージも強いですが、どんな状況で必要となるかはわからないため、できれば酸素室のレンタルも補償してくれるペット保険をおすすめします。※補償は獣医師の指示があった場合に限ります
とは言え、酸素室のレンタルを補償してくれるペット保険は少ない上に、酸素室レンタルについてはどこにも書いておらず、ペット保険会社に直接問い合わせる必要があります。
トイプードルにおすすめのペット保険はコレ!おすすめ6社を一覧比較
前章までのことをふまえ、これまでいぬなび編集部で調査した現在加入できるペット保険会社全17社からトイプードルにおすすめのペット保険が決定!
検証したペット保険一覧
※あいうえお順
あいおいニッセイ同和損保『ワンにゃんdeきゅん』
アイペット損保『うちの子』
アニコム損保『どうぶつ健保』
Amazon『わんにゃん安心保険』
エイチ・エス損保『エイチ・エス損保のペット保険』
au損保『ワンコ保険』
SBIいきいき少短『SBIいきいき少短のペット保険』
SBIプリズム少短『プリズムペット』
FPC『フリーペットほけん』
FPC『ペットほけんフィット』
FPC『ペットほけんマックス』
チューリッヒ少短『犬のがん保険』
つばき少短『つばきのペット保険』
日本ペット少短『いぬとねこの保険』
PayPay損保『これだけペット』
ペット&ファミリー損保『げんきナンバーわんスリム』
ペットメディカルサポート『PS保険』
楽天損保『スーパーペット保険』
リトルファミリー少短『わんデイズ・にゃんデイズ』
■トイプードルにおすすめのペット保険一覧
※横にスクロールしてご覧ください
商品画像 |
ペット保険名 |
補償割合 補償対象となる診療費に対して保険会社が負担する割合 |
0~20歳の平均保険料 トイプードルの保険料で算出 |
カバータイプ フルカバー:通院、入院、手術を補償 / 一部カバー:入院や手術のみなど特定の診療を補償 |
窓口精算 対応の動物病院であればその場で保険が適用され、自己負担額のみの支払いで済む |
免責金額の有無 補償対象の診療費でも必ず自己負担する金額 |
回数の制限の有無 1年間に利用できる回数に決まりがあるかどうか |
年間補償限度額 保険会社が1年間に補償する金額の上限 |
膝蓋骨脱臼
(パテラ) |
歯周病 |
外耳炎 |
白内障 |
慢性の病気 |
|
アニコム損保
どうぶつ健保ふぁみりぃ |
50%、70% |
50%:4,763円
70%:6,585円 |
フルカバー |
|
なし
|
回数制限あり
|
50%:60万円
70%:84万円 |
|
|
|
|
|
|
アイペット損保
うちの子 |
50%、70% |
50%:4,840円
70%:6,390円 |
フルカバー |
|
なし
|
回数制限あり
|
50%:72.8万円
70%:122.4万円 |
|
|
|
|
|
|
ペット&ファミリー損保
げんきナンバーわんスリム |
50%、70% |
50%:2,354円
70%:2,920円 |
フルカバー |
|
3,000円
|
無制限
|
50%:50万円
70%:70万円 |
|
|
|
|
|
|
FPC
ペットほけんフィット |
50%、70%、90% |
50%:3196円
70%:4,100円
90%:5,428円 |
フルカバー |
|
なし
|
無制限
|
50%:100万円
70%:100万円
90%:100万円 |
|
|
|
|
|
|
リトルファミリー少短
わんデイズ・にゃんデイズ |
50%、70% |
50%:2,210円
70%:2,481円 |
フルカバー |
|
なし
|
無制限
※通院、入院、手術に
それぞれ年間限度額あり
|
50%:120万円
70%:120万円 |
|
|
|
|
|
|
楽天損保
スーパーペット保険 手術・入院 |
90% |
90%:2,676円 |
一部カバー |
|
なし
|
回数制限あり
|
90%:212.5万円 |
|
|
|
|
|
|
FPC
入院・手術ペット保険スーパー |
50%、70%、90% |
50%:1,567円
70%:1,867円
90%:2,123円
|
一部カバー |
|
なし
|
回数制限あり
|
50%:217.5万円
70%:217.5万円
90%:217.5万円 |
|
|
|
|
|
※一部カバータイプのペット保険では、対象の傷病で入院もしくは手術となった場合に補償される
次章からは、選びやすいように目的別に分け、各ペット保険について詳しく解説します。
窓口精算ができる!トイプードルにおすすめのペット保険|フルカバータイプ【回数制限あり】
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アニコムとアイペットは窓口精算できるからおすすめするわけではなく、安心して生涯加入できるペット保険なのでおすすめしていますが、窓口精算に対応している動物病院なら、その場で保険が適用されて支払う治療費が自己負担額のみで済むというのは、メリットの1つと言えるでしょう。
とは言え、回数制限があるため、利用するタイミングを考える必要があるのはデメリットです。
また、窓口精算に対応していない動物病院では一度全額を自己負担し、後日に請求しなければいけません。
アニコムとアイペットがおすすめの理由は、どちらも更新時の条件追加や継続拒否といったことはなく、補償対象外の病気が少ない上に、シニア期以降の保険料もそこまで高いわけではないという点です。さらに、獣医師の指示による酸素室レンタルも補償してもらえますよ!
ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。どちらが自分に合っているか考えてみてくださいね。
窓口精算できるペット保険3社を比較!特徴やメリットデメリットを加入経験者が本音で解説
アニコム損保『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の特徴
無料サービスを重視するならアニコム!ただし健康割増引制度に注意
■アニコム『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の特徴
・対応病院なら窓口精算ができる
・新規加入は7歳11ヶ月まで
・利用回数によって翌年度の保険料が割増し・割引きになる
・トイプードルがかかりやすい病気も手厚くカバー
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・年に1回腸内フローラ測定が受けられるなど無料サービスが充実
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
アニコム損保の『どうぶつ健保ふぁみりぃ』は、年に1回無料で行える腸内フローラ測定や、獣医師・専門家LINE相談サービス、迷子捜索サービスといった無料サービス(付帯サービス)が充実しています。
腸内フローラ測定(8800円相当)で病気のリスクが高いと判定されれば、指定の動物病院で無料の血液検査を受けることもでき、これらをすべて自分で行おうとすれば軽く1万円は飛んでいくため、あまりペット保険を利用せずに保険料を支払っていても、もったいないと感じることはないでしょう。
また、更新時に特定傷病除外特約といった条件の追加や継続を断ることがないとしているペット保険は少ないため、生涯にわたって安心して利用できるのも大きなメリットと言えます。
一方で、『どうぶつ健保ふぁみりぃ』は健康割増引制度が自動で適用されるので、利用回数が少なければ翌年度の保険料が割引きされますが、利用回数が多いと割増しになるのが注意点です。
【注意!】翌年度の保険料に影響する健康割増引制度
健康割増引制度は、判定期間内の利用回数によって、翌年度の保険料が以下のように割増引されます。
■『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の健康割増引率
通院・入院日数 /
手術回数の合計 |
0回 |
1~5回 |
6~19回 |
20~39回 |
40回以上 |
割増引率 |
10%割引 |
5%割引 |
割増引なし |
20%割増 |
50%割増 |
私は現在、2匹の愛犬がアニコムに加入しており、0歳と1歳なのでそこまで動物病院を利用することはありませんが、それでも半年の間にすでに10回は受診しています。
また、17歳の高齢の愛犬は1年で20回以上動物病院を利用しているのが何年も続いていて、さらに虹組愛犬は1年で40回利用したことも1度だけあります。(※2匹とも違うペット保険)
そういったことを考えると、特にシニア期以降では動物病院を利用する機会が増え、場合によっては保険料が割増しされる可能性もあると言えるでしょう。
トイプードルの保険料
アニコム損保の保険料のクラス分類は特殊で、体の大きさで分けられているわけではありません。
そのため、超小型犬であるトイプードルであっても、犬種のクラスはBになります。
ここでは、トイプードルの保険料をまとめてみました。
■『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の保険料
※横にスクロールしてご覧ください
→アニコム損保「犬の品種別クラス分類表」はこちら
アニコム損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事をご覧ください。
【アニコム損保の口コミ評判】保険料が高い?を加入者が本音で解説
アイペット損保『うちの子』の特徴
12歳以降は定額の保険料が魅力!ただし無料サービスは物足りなく感じるかも
■アイペット『うちの子』の特徴
・対応動物病院なら窓口精算できる
・新規加入は12歳11ヶ月まで
・12歳以降の保険料が定額
・何回利用しても保険料の割増しがない
・トイプードルがかかりやすい病気も手厚くカバー
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・待機期間がない
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
アイペット損保の『うちの子』は、12歳以上の保険料が定額なことや、何回利用しても保険料の割増しがありません。充実した補償内容で、70%プランでは入院の日額上限が3万円というのもポイントです。
動物病院のICUに入院した場合、1日あたり3万円前後かかることは珍しくなく、処置によってはそれ以上の金額になることもあるため、高額になりがちな入院費もしっかり補償してもらうことができます。
また、更新時に条件の追加や継続を断ることがないので、生涯にわたって利用できるのは大きな安心感につながるでしょう。
ただし、無料サービスにそこまで力を入れていないため、無料サービスにも期待している飼い主さんでは物足りなさを感じることは否めません。
【注意!】獣医師相談サービスはない
アイペットのペット保険の無料サービスは、「クラブアイペット」の優待サービスなど普段の生活に利用できるサービスと、メールマガジンによる獣医師による健康情報配信サービスになります。
獣医師相談サービスや、しつけや食事などについて専門家に相談するサービスなどはないため、相談サービスを利用したい飼い主さんでは物足りなさを感じるでしょう。
とは言え、私は愛犬が虹組になるまでの6年間アイペットに加入していましたが、相談サービスがないことに不便を感じたことは1度もありませんでしたよ!
トイプードルの保険料
アイペット損保の保険料のクラス分類は、例外はありますがざっくりと体の大きさで分けられています。
トイプードルは犬種のクラスがAになり、保険料が一番安いクラスです。
■『うちの子』保険料
※横にスクロールしてご覧ください
→アイペット損保「犬種分類表」はこちら
アイペット損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
アイペット損害保険の口コミ評判は?メリット・デメリットを加入経験者が解説
回数を気にせず利用できる!トイプードルにおすすめのペット保険|フルカバータイプ【回数制限なし】
全て表示する
回数無制限のないペット保険は、日額限度額も設けられていないことが多いため、回数や金額を気にせず利用できるというメリットがあります。
一方で、年間限度額が低めに設定されていることや、一旦全額を支払い、後日精算しなければいけないというのはデメリットでしょう。
とは言え、ペット保険は基本的にどこの保険会社も以下のようなコントロールを行っているため、補償内容のバランスを見て選ぶことが大切です。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。どちらが自分に合っているか考えてみてくださいね。
ペット&ファミリー損保『げんきナンバーわんスリム』の特徴
至れり尽くせりの補償内容はダントツ!ただし免責金額が設定されているので注意
■『げんきナンバーわんスリム』の特徴
・回数制限・日額限度額の設定がない
・新規加入は7歳11ヶ月まで
・10歳以上の保険料が定額
・保険料がお手頃
・トイプードルがかかりやすい病気を手厚くカバー
・乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニアも条件が合えば補償対象
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・時間外診料や獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
『げんきナンバーわんスリム』は、現在あるペット保険の中で1番手厚いと言っても過言ではないくらい、至れり尽くせりの補償内容が魅力です。
回数制限や日額限度額の設定はなく、ほかのペット保険では補償対象外となる乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニア、歯石取りも条件が合えば補償されたり、時間外診料や保険会社から求められた際の診断書の作成料なども補償対象となっています。
また、更新時の条件追加や継続を断ることがない上に保険料が安くて10歳以上は定額となっているため、安心して生涯にわたって利用することができるでしょう。
ただ、免責金額が設定されているため、少額の治療費はすべて自己負担となる点は注意が必要です。
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【注意!】免責金額3,000円が設定されている
免責金額とは、補償対象の治療費であっても必ず飼い主さんが自己負担しなければいけない金額のことで、『げんきナンバーわんスリム』では3,000円の免責金額が設定されています。
免責金額を設定しているペット保険は17社中6社あり、その金額も1,000円~30,000円とさまざまです。基本的には保険料を抑えて補償内容を充実させるために設定されていますが、免責金額以下や同等の治療費で毎日のように通院となる可能性もあるため、そうしたこともよく考える必要があります。
とは言え、回数制限ありのペット保険では、少額な治療費は自腹で支払うことが出てくることも珍しくありません。実際に私も5,000円以下は保険を利用しない、10,000円以下は保険を使用しないなどその時々で調整していたことも多々ありました。
また、逆に回数制限なしのペット保険では、肝心な病気が補償対象外だったり、条件追加や継続できない可能性もある上にシニア期以降の保険料が3万円弱というものも…。これらのことを考えると、免責があっても3,000円なら許容範囲内と言えるのではないでしょうか。
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トイプードルの保険料
ペット&ファミリー損保の保険料は、主に体重で分類されます。
体重7.2kg以下のトイプードルは小型犬の保険料、体重7.2kg以上のトイプードルは中型犬の保険料となるので、愛犬の体重をよく確認しておきましょう。
■『げんきナンバーわんスリム』保険料
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→ペット&ファミリー損保「犬種分類表」はこちら
ペット&ファミリー損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事をご覧ください。
ペット&ファミリー損保の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴も解説
トイプードルの平均体重はどれくらい?体重管理が長生きのポイント!
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FPC『ペットほけんフィット』の特徴
免責なし・回数無制限!満足の年間限度額100万円
■『ペットほけんフィット』の特徴
・回数制限・日額限度額・免責金額の設定がない
・新規加入は6歳11ヶ月まで
・保険料が抑えめ
・無料サービスはなし
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・トイプードルがかかりやすい病気の多くをカバー
・90%プランがある
・待機期間がない
FPCの『ペットほけんフィット』は通院、入院、手術の区分がなく、年間限度額100万円の中で回数を気にせず自由に使用できます。似た内容のペット保険の中では保険料が安く、免責金額もない上に12歳以上は定額となるため、保険料を抑えたい飼い主さんにもおすすめです。
50%、70%、90%からプランが選べ、年間限度額はどれも同じなので、補償割合だけで選べるのはシンプルでいいのではないでしょうか。
回数無制限や保険料が安いペット保険では補償されにくい歯科治療、椎間板ヘルニア、パテラなど、トイプードルがかかりやすい多くの病気がカバーされているので安心です。
FPC『ペットほけんフィット』
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【注意!】稀に更新時に条件追加の可能性もある
ペット保険の多くが、更新時に「特定傷病不担保」などの条件を追加したり、継続不可となる可能性があることを重要事項説明書などに明記しています。
上記のようなことは稀なことで、普通に使用していて条件を追加されてしまうことはほぼありませんが、可能性があることだけは覚えておきましょう。とは言え、特定の傷病を除外されてしまったとしても、免責なしでこれだけの内容を考えるとほかの病気にかかったときなどに役立つことは間違いありません。
トイプードルの保険料
『ペットほけんフィット』のトイプードルの犬種分類は「小型犬」になり、以下のような保険料になります。
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→FPCペットほけんフィット「犬種分類表」はこちら
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また、FPCには通院、入院、手術がそれぞれ60万円で回数無制限の『ペットほけんマックス』や、保険料を抑えた回数制限ありの『フリーペットほけん』もあり、自分に合ったものを比較してみるのもおすすめです。
マックス180万円!『ペットほけんマックス』を見る
FPC『ペットほけんマックス』通院も入院も手術もまんべんなく充実させたいならコレ!
■『ペットほけんマックス』のおすすめポイント
・補償内容が充実
・通院、入院、手術の上限がそれぞれ60万円
・回数無制限
・保険料が抑えめ
・12歳以上は定額
FPC公式サイトはこちら
FPCの『ペットほけんマックス』は、通院、入院、手術の年間限度額がそれぞれ60万円ずつに設定されており、マックスで180万円の補償を受けることができます。
回数制限なく、それぞれの年間限度額内なら自由に使うことができるので、まんべんなく備えたいという飼い主さんにおすすめです。
もちろん、12歳以上の保険料が定額であることや、回数無制限のペット保険の中では保険料が安いことにも注目すべきでしょう。
歯科治療、椎間板ヘルニア、パテラなどもしっかりカバーされていますよ!
『ペットほけんマックス』の補償内容
補償内容や保険料はほとんど同じなので、それぞれに60万円の上限がある「マックス」を選ぶか、区分なしで100万円を上限とする「フィット」を選ぶかになり、どちらがいいのか悩むところではありますが、どれもまんべんなく備えておきたいという場合ではマックスを選択したほうが安心かもしれません。
『ペットほけんマックス』の保険料
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ミックス犬の分類は主に、
- 体重8kg未満
…小型犬 - 体重8kg以上~25kg未満
…中型犬 - 体重25kg以上
…大型犬
※8ヶ月以上
ですが、両親の犬種が両方わかっている場合は大きいほうの型、片方の親の犬種のみわかっている場合はその親の型となるため注意してください。
■FPC『ペットほけんマックス』の犬種分類表はこちら
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保険料を抑えた『フリーペットほけん』を見る
『フリーペットほけん』
保険料を抑えて通院や入院の補償をしっかり受けたい飼い主さんにおすすめ!ただし手術は年1回
■『フリーペットほけん』のおすすめポイント
・免責金額がない
・保険料がお手頃
・12歳以降は定額
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・年に30日の通院補償と年に3回の日数制限がない入院補償
・ミックス犬がかかりやすい病気も手厚くカバー
・動物病院からの酸素室レンタルが補償対象
FPCの『フリーペットほけん』は、年30日もある手厚い通院補償や年に3回の日数制限なしの入院補償が魅力的ですが、8歳以下は体の大きさにかかわらず同じ保険料設定で、保険料自体が安いことにも注目すべきでしょう。
保険料の安いペット保険では補償されにくい歯科治療や椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼(パテラ)など、わんちゃんがかかりやすい病気をほぼカバーできるのもポイントです。
シンプルな保険料設定で年齢による保険料上昇は小型犬で2回、中型犬・大型犬で3回とわかりやすく、12歳以降は定額となるため、家計に優しく利用しやすいと言えます。
ただし、手術が年に1回となっていることや、稀に更新時に特定の傷病や部位を補償対象外とする条件が追加されてしまったり、継続不可とされることもあることは頭に入れておきたいところです。
FPC『フリーペットほけん』
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『フリーペットほけん』の補償内容
手術が年1回限度ということはネックになりますが、保険料の安さや全体的な補償内容を考えれば十分にカバーできていると言えます。
また、入院は年に3回となっていますが、1回の入院に日数制限がなく上限金額のみのため、肺炎や肺水腫、腎臓病など長引きがちな入院費の負担を軽減してくれるでしょう。
FPC『フリーペットほけん』
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『フリーペットほけん』のミックス犬の保険料
『フリーペットほけん』のミックス犬のクラス分類は、以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
- 体重8kg未満
→小型犬 - 体重8kg~25kg未満
→中型犬 - 体重25kg以上
→大型犬
■『フリーペットほけん』保険料
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→FPC『フリーペットほけん』の犬種分類表はこちら
FPCのペット保険の口コミや詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
FPC(フリーペットほけん)の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴を解説
FPC『フリーペットほけん』
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リトルファミリー少短『わんデイズ・にゃんデイズ』の特徴
回数制限なく気軽に利用できる!ただし通院・手術の年間限度額は低め
■『わんデイズ・にゃんデイズ』の特徴
・回数制限・日額限度額・免責金額の設定がない
・新規加入は8歳11ヶ月まで
・保険料がお手頃
・無料サービスはなし
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・トイプードルがかかりやすい病気の多くをカバー
・歯科治療は補償対象外
・更新時の条件追加や継続を断ることはない※2023年9月現在
・待機期間がない
リトルファミリー少短の『わんデイズ・にゃんデイズ』は、50%プランも70%プランも年間限度額は同じなので、単純に補償割合で選ぶことができます。回数制限や日額限度額がなく、免責金額もないため、1,000円の治療費でも保険金を請求することができるのは嬉しいですね。
さらに、保険料を抑えて補償内容を充実させるために無料サービスなどはありませんが、お手頃な保険料で続けやすいでしょう。
また、歯科治療が補償対象外となっているのは残念ですが、トイプードルがかかりやすい膝蓋骨脱臼(パテラ)やシニア犬に多いてんかんなどの病気はカバーされているので、保険料の安さと補償内容のバランスを考えると、保険料相当と言えます。
気になる点は、約款には条件追加や継続を断ることもあると書かれていることです。直接確認したところ、「現状では条件追加や継続不可とすることはないが将来的にそうなる可能性もあるので約款には書いている」との返答を頂きましたが、もしかしたらゆくゆくは条件追加や継続できない可能性もあることは覚えておきましょう。
【注意!】通院・手術補償はそれぞれ年間30万円まで
『わんデイズ・にゃんデイズ』は、回数無制限で日額限度額も設定されていませんが、年間に使用できる金額が通院・入院・手術で決まっています。
■『わんデイズ・にゃんデイズ』の上限金額
通院 |
30万円まで / 年 |
入院 |
60万円まで / 年 |
手術 |
30万円まで / 年 |
入院は十分な補償額が設定されていますが、通院や手術で頻繁に利用した場合、治療費の金額によっては限度額に達して更新時まで補償が受けられなくなることもあるので注意しましょう。
トイプードルの保険料
リトルファミリー少短の保険料は、小型犬、中型犬、大型犬に分類されます。
トイプードルは小型犬クラスで、以下の保険料になります。
■『わんデイズ・にゃんデイズ』保険料
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→リトルファミリー少短「犬種分類表」はこちら
リトルファミリー少短のペット保険の口コミや詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
リトルファミリー少額短期保険『わんデイズ・にゃんデイズ』の口コミ評判!メリットとデメリットや特徴は?
高額な治療費だけ補償してほしい!トイプードルにおすすめのペット保険 |一部カバータイプ
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保険料をできる限り抑えたい、高額な治療費に備えたいという飼い主さんでは、通院のない一部カバータイプのペット保険を選択する方法もあります。
一部カバータイプのペット保険でおすすめなのはこの2つですが、シニア期、特に16歳あたりから全身麻酔のリスクや持病などの問題で手術となることは少なく、通院や入院がメインとなることを考えると、できればフルカバータイプのペット保険のほうが正直おすすめです。
シニア期にフルカバータイプのペット保険に乗り換えればいいと思うかもしれませんが、シニア期の乗り換えにはリスクがあり、条件つきでの加入や加入できないということもあるため、一部カバータイプのペット保険に加入する前によく考えてみてくださいね。
もちろん、フルカバータイプのペット保険と掛け持ちする分には一部カバータイプのペット保険も長く役立ってくれるでしょう。
FPC『入院・手術ペット保険スーパー』の特徴
シンプルな保険料設定と補償割合が選べるのが魅力!ただし年間3入院までなので注意
■『入院・手術ペット保険スーパー』の特徴
・高額になりがちな入院と手術を補償
・新規加入は8歳11ヶ月まで
・保険料がお手頃
・12歳以上は定額
・免責金額の設定がない
・トイプードルがかかりやすい病気の入院と手術を手厚くカバー
・入院に日数制限がない
・待機期間がない
FPCの『入院・手術ペット保険スーパー』は、シンプルでわかりやすい保険内容に保険料設定で、高額になりがちな入院や手術を補償してくれます。
年間限度額も補償内容も同じで補償割合が違うだけなので、保険料を重視するか補償割合を重視するかを飼い主さんが決めることができるのは嬉しいですね。
また、免責金額の設定もなく、保険料がお手頃で0歳で加入しても3回しか上がらないというのもポイントです。
『入院・手術ペット保険スーパー』は、これまでのペット保険とは少し異なり、入院に日数制限が設けられていないので、長引く入院にも備えられるというメリットはありますが、年間に利用できる入院回数が3回までとなっているのは利用するタイミングを考える必要があると言えるでしょう。
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【注意!】入院に日数制限はないが1入院に限度額設定があり年間3入院まで
『入院・手術ペット保険スーパー』は、入院に日数の制限がないのが魅力ですが、1入院あたりの限度額があることや年間3入院となっています。
■『入院・手術ペット保険スーパー』の上限金額
入院 |
¥125,000 / 1入院あたり
→年3入院まで |
手術 |
¥600,000
→年3回まで |
選ぶ補償割合によっては十分に恩恵を感じられなかったり、1日の入院で利用してしまうと残り2入院となってしまうなど、利用するタイミングを間違えると肝心なときに利用できないということもあるため、どちらかと言えば手術がメインのペット保険と考えておいたほうがいいかもしれません。
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トイプードルの保険料
FPCのペット保険の保険料は、犬種サイズで分類されます。
トイプードルは小型犬クラスになり、保険料は以下の通りです。
■『入院・手術ペット保険スーパー』保険料
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→FPC「犬種分類表」はこちら
FPCのペット保険の口コミや詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
FPC(フリーペットほけん)の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴を解説
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楽天損保『スーパーペット保険 手術・入院』の特徴
入院と手術に特化したペット保険!ただし回数制限・日額上限には注意
■『スーパーペット保険 手術・入院』の特徴
・高額になりがちな入院と手術を補償
・新規加入は10歳11ヶ月まで
・保険料がお手頃
・12歳以上は定額
・免責金額の設定がない
・トイプードルがかかりやすい病気の入院と手術を手厚くカバー
・楽天ならではのポイント還元やクーポンサービスがある
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
楽天損保の『スーパーペット保険 手術・入院』は、手ごろな保険料で高額になりがちな入院や手術を90%補償してくれる保険です。
一部カバータイプのペット保険にありがちな免責金額の設定もないため、入院や手術にかかった治療費の90%をまるまる負担してもらえるのは大きいですね。
また、一部カバータイプのペット保険にはあまりない、24時間365日獣医師に相談できるサービスや病院検索サービスが無料で受けられたり、保険料の支払いで1%分の楽天ポイントが還元されるほか、楽天のペット向けサービスがお得に利用できるという特典もあるのは楽天ならではのサービスと言えるでしょう。
ただ、一部カバータイプのペット保険ということをふまえると、入院に回数制限や1日の上限金額が設定されている点についてはやや不安が残るところです。
【注意!】回数制限や1日の上限金額が設定されている
『スーパーペット保険 手術・入院』は、年間補償限度額が212.5万円と破格ですが、年間に利用できる回数や1日(1回)の上限金額は決まっています。
■『スーパーペット保険 手術・入院』の1日(1回)の上限金額
入院 |
\25,000
→年25日まで |
手術 |
¥500,000
→年3回まで |
心臓病や脳下垂体腫瘍などの特殊な手術を除き、手術は十分にカバーできると言えますが、病気でICUに入院した場合では90%補償の恩恵を感じられない場面も出てくるかもしれません。
トイプードルの保険料
楽天損保のペット保険の保険料は、主に犬種サイズで分類されます。
トイプードルは小型犬クラスになり、以下の保険料になります。
■『スーパーペット保険 手術・入院』保険料
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→楽天損保「犬種分類表」はこちら
楽天損保のペット保険の口コミや詳細は、以下の記事をご覧ください。
楽天ペット保険の口コミ評判は?加入者の私が正直レビュー【メリデメ徹底解説】
ペット保険は必要?メリットデ・メリットから考えてみよう
結論から言ってしまえば、何千万円と自由に使えるお金がある飼い主さんではペット保険は必要ないでしょう。しかし、数百万円の貯金や貯金がない飼い主さんはペット保険に加入したほうが家計の負担も軽減されて安心と言えます。
ここでは、ペット保険のメリットとデメリットについてご紹介しますので、よく考えてみてくださいね。
ペット保険のメリット
メリット
- 治療費の負担を軽減できる
…補償対象の傷病の治療費を一部ペット保険会社が負担してくれる
- 治療の選択肢が増える
…治療費を気にせず愛犬に最善の治療を選択してあげることができる
- 積極的な治療ができる
…動物病院に行くハードルが下がるだけでなく、最新の高額治療も積極的にり組める
- 便利な無料サービスの利用や特約を付帯できる
…ペット保険によっては獣医師無料相談が利用できるほか、愛犬が人を噛んだり物を壊した、傷つけたといったときに賠償される「賠償責任特約」などを付帯できる
- ペット保険に入っているという安心感がある
…ささいなことでも動物病院を利用できる
ペット保険の最大のメリットは、ペット保険に加入しているという安心感と治療費の負担が軽減されるということです。
治療費を気にして「もうちょっと様子を見てから…」ということもなく、些細なことでも動物病院を利用できる安心感は愛犬の病気やケガの早期発見、早期治療につながり、結果として重症化してから動物病院に行くよりも治療費が抑えられるでしょう。
また、動物医療は年々進化しており、最新の高額治療も積極的に受けさせてあげることができるのは、愛犬に最善の治療をしてあげたいという飼い主さんにとっても喜ばしいことですね。
犬の手術費用の相場はどれくらい?実際にかかった手術費用や払えないときの対処法も合わせて紹介
ペット保険のデメリット
デメリット
- 完璧なペット保険は存在しない
…今のところすべてが完璧なペット保険はなく、どこかで妥協する必要がある
- 補償対象外の傷病がある
…ペット保険会社によって補償対象外の傷病が異なり、トイプードルがかかりやすい病気が補償されないものもある
- 必ずしも利用するとは限らない
…トイプードルによっては利用しないこともある
- 愛犬の年齢や健康状態によって加入できないことがある
…新規加入できる年齢が制限されているほか、持病や病歴によっては加入できなかったり補償が制限される
- 掛け捨て型のペット保険しかない
…貯蓄性がない
ペット保険のデメリットは、完璧なペット保険がないことや必ずしも利用するとは限らないということでしょう。
これは人間の保険でも言えることですが、ペット保険はあくまでも備えとして加入するものと言えます。
とは言え、私はペット保険に加入して7年になりますが、つくづく加入してて良かったと思います。
ペット保険はいらない?やめた理由や後悔パターン全紹介【飼い主462人調査】
愛犬の医療費は備えてる?わんちゃんの病院代事情!5万円以上の治療は諦める飼い主さんも〇%【飼い主300人アンケート】
ペット保険によくあるQ&A
ここでは、ペット保険によくある疑問を解決していきましょう。
A.ペット保険は病気やケガを補償してくれるもののため、予防目的で行う検査や手術は補償されません。
しかし、子宮水腫や子宮蓄膿症、腫瘍などの病気で子宮や睾丸を摘出しなければいけない場合では、多くのペット保険が補償対象としています。
A.持病の種類によっては断られることもありますが、シニア犬でも入れるペット保険はあります。
現在加入できるペット保険会社17社から選ぶことができるのは7歳11ヶ月までですが、13歳以上のシニア犬でも入れるペット保険は1社あります。
シニア犬が新規で入れるペット保険については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
シニア犬(高齢)でも新規で入れるペット保険はコレ!14歳以上もOK【18社比較】
A.保険料が安いペット保険でも、補償内容がしっかりしているペット保険はたくさんあり、選び方さえ間違えなければちゃんと補償してもらえます。
ただし、どのペット保険でも選ぶ際に必ず最初に確認してほしいのは、現在の保険料だけでなく補償対象外の傷病と更新時の条件追加の有無、シニア期以降の保険料です。
安くても補償がしっかりしている保険はたくさんあるため、安心して利用できると言えます。
保険料が安いペット保険については、以下の記事で詳しく解説しています。
【ペット保険17社比較】手厚くて安いペット保険おすすめTOP3はコレ!乗り換えしたい人必見
A.ペット保険を検討したときが加入のタイミングと言えます。
病気やケガは突然襲ってくるもので、病気になってしまってからでは条件つきでの加入や、加入自体できなくなってしまうこともあります。
また、ペット保険によっては待機期間という保険開始日になっても補償されない期間が設けられている場合もあるため、早めの加入をおすすめします。
待機期間については、以下の記事をご覧ください。
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
まとめ
飼い主さんがどんなに気をつけていても、トイプードルが病気になったりケガをしてしまうことはあります。
特にトイプードルはかかりやすい病気もあるため、突然の病気やケガに備えておきましょう。
保険料や回数制限の有無、カバータイプなどを考慮して、飼い主さんと愛犬に合ったペット保険を選んでくださいね。
ペット保険についてもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
【犬のペット保険18選を徹底比較】私が本気で選ぶおすすめTOP3はこれ!
【加入前は必見✅】ペット保険の裏技紹介!ペット保険を合法に賢く活用しよう
<参考文献>
※1:アニコム「家庭どうぶつ白書2022 第2部 第2章 品種別の統計」
※2:アニコム損害保険株式会社「みんなのどうぶつ病気大百科」
※3:あいペットクリニック「膝蓋骨脱臼」
※4:アニコム損害保険会社「家庭どうぶつ白書2019 第2部どうぶつ医療を取り巻く環境」
※5:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー