※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
ドッグフード選びで迷う飼い主さんにまず伝えたいこと
ドッグフード選びに迷う多くの飼い主さんが参考にするのがネット上のランキングサイトです。
しかし、 ランキングサイトはときに「根拠がない」「広告目的だ」と批判される ことがあります。
もちろんそういったサイトがあることも事実ですし、情報が溢れているこの時代に何を信じたら良いドッグフードが見つかるのかと飼い 主さんが不安に思うのも仕方がありません。
ですが、ランキングサイトの中には、 しっかりと1商品ずつ検証し根拠に基づいたランキングを紹介するサイトも数多く存在する ことを知ってもらえたらと思います。
私たちINUNAVI編集部では、ペットに関する資格を保有するメンバーや経験と知識が豊富なメンバーが、テーマに合わせて検証内容を考え、 原材料や成分やときに粒の大きさまで調査して本当におすすめできるドッグフードランキングを決定 しています。
そのため、ランキングで広告商品が紹介されることがあっても、それは検証に基づいた結果です。
また、健康に関する重要なポイントは獣医師兼ペット食育上級指導士に監修を依頼しているので、 安心して記事を読んでいただき、参考にしてもらえたら嬉しいです。
ただ、覚えていて欲しいのが、 どんなに評判の良いドッグフードでも全てのわんちゃんに合うわけではない ということ。情報に惑わされずに愛犬に合うドッグフードを見つけられるよう、この記事ではまず基本の選び方を紹介します。
「食いつきの良さ」や「健康に関する悩みのサポート」に合わせる選び方を知りたい方、おすすめのドッグフードを見たい方は以下をクリックしてください。
INUNAVIおすすめのドッグフードを見る
ドッグフードの選び方【基本の4箇条】
それではここから、ドッグフードの選び方を紹介します。ドッグフードの種類や原材料表記の見方など、ドッグフードの基本として知っておくべきポイントの解説です。
それぞれについて詳しく説明します。
①総合栄養食を選ぶ
ドッグフードには、総合栄養食・その他目的食・療法食と大きく分けて3つの種類がありますが、 毎日の食事として選ぶべきフードは総合栄養食 です。
わんちゃんが 生きていくうえで必要な栄養素は、総合栄養食と新鮮な水さえあれば補えます。 ドッグフードのパッケージやラベルに総合栄養食の記載があるかどうか確認してください。
中には「療法食(総合栄養食)」のように記載されているフードもありますが、療法食は獣医師の指導のもと与えることで効果が出やすくなるフードです。できれば療法食兼総合栄養食の場合は獣医師に相談しましょう。
それぞれのドッグフードの特徴は以下を参考にしてください。
- 総合栄養食
…タンパク質・脂質・炭水化物など犬に必要な基本的栄養素がバランス良く摂れる
- その他目的食(一般食・副食・栄養補完食・おかずタイプなど)
…食いつきをよくしたり、栄養をプラスするもの。単体の使用では栄養バランスが偏るため、総合栄養食と併用する
- 療法食
…特定の疾患に対応した特別な栄養バランス。動物病院で販売されることが多い
②ドライフードを選ぶ
ドッグフードは形状にも種類があり、ドライフード・セミモイストフード・ウェットフードの3種類のタイプがあります。
この3つは水分量が異なるため、愛犬の健康状態や食感の好みに合わせて与えることができますが、離乳期の子犬や噛む力が衰えた老犬など 硬いものを食べるのが困難な子以外は、 水分が最も少ないドライフードを選ぶのが一般的 です。
ドライフードは 3つの中で開封後の保存期間が最も長く、手軽に与えることができるためコスパに優れています。 また、種類が豊富な点や ウェットフードやセミモイストよりも 歯に汚れが残りにくいという点もメリットです。
それぞれの詳しい特徴は以下を参考にしてください。
- ドライフード(水分12%以下)
…カリカリで硬めの食感。開封後は2週間~1か月程度保存が可能
- セミモイストフード(水分25~30%)
…ふんわりしていてしっとり食感。食べやすいが品質維持のため添加物が多くなる傾向。開封後の保存期間は2週間程度
- ウェットフード(水分75%以上)
…水分が多く柔らかい。老犬や口内トラブルがある子も食べやすいが給与量が多く費用がかる。開封後保存期間は約2~3日程度
③年齢に合った栄養バランスのフードを選ぶ
わんちゃんは、子犬期・成犬期・老犬期によって必要な栄養バランスが変わるため、 愛犬の成長段階に合わせて「子犬用(パピー)」「成犬用(アダルト)」「老犬用(シニア)」などと記載のあるフードを選びましょう。
全年齢対応フードでも問題はありませんが、 全年齢対応フードはわんちゃんの成長に合わせてまめに給餌量を変更する必要があります。
特に、体を作る重要な時期である子犬期や代謝が落ちてくるシニア期は、給餌量の管理が特に大切です。不安な方は年齢に応じた栄養バランスになっているフードを選ぶのがおすすめです。
なお、 年齢別で販売されているものでもフードによって栄養価には違いがある ため、子犬・成犬・老犬に好ましい栄養バランスの簡単なポイントを説明します。
子犬期に必要な栄養
子犬期とは、小型犬なら生後10ヶ月程度、中型犬で1歳程度、大型犬では1歳半程度までの時期を指します。
この頃に 摂取した栄養は子犬の骨格や筋肉や内臓の発育にとても重要な役割を果たすため、必要な栄養素を把握して十分に摂取できるドッグフードを選ぶ のがおすすめです。
特に、大型犬の子犬の場合は、小型犬の子犬よりも栄養バランスで注意すべき点が多いので、「大型犬の子犬用」とされたものの中から吟味しましょう。
それぞれの選ぶポイントは以下の通りです。
- 小型犬〜中型犬
高タンパク、高脂肪で少量でもエネルギーが摂れ、カルシウムが適度に配合されたもの
- 大型犬
高タンパク、高脂肪すぎないもので、 グルコサミン等の関節サポート成分が入ったもの
上記のような栄養を満たしたおすすめのドッグフードと、子犬に特化した詳しい選び方は以下の記事を参考にしてください。
子犬期のドッグフードの与え方や、成犬用への切り替え方などもチェックできます。
【獣医師監修】子犬用ドッグフードおすすめ人気ランキング11選【安心×食いつきを重視!】
成犬期に必要な栄養
成犬期は、小型犬なら10か月~10歳程度、中型犬で1歳~10歳程度、大型犬では約1歳半~7歳程度までを指します。
わんちゃんの人生で最も長い期間になるので、 病気になりにくい体づくりができる栄養バランスのフードがおすすめ です。
- 健康的な体型を維持する成分バランス
- 体質的にかかりやすい病気がサポートできる食材配合
- いずれ迎える老犬期に向けて足腰のサポートができるような成分配合
子犬の頃にはなかった健康の悩みが出てくることも多いので、 ひとつのフードにこだわらず、愛犬の体調や体質に合わせて都度最適なフードを選んであげましょう。
特に成犬のわんちゃんは肥満で悩む子も多いので、理想的な体型を維持できるドッグフード選びのポイントは覚えておいて損はありません。「 体型維持のための選び方 」もぜひチェックしてください。
また、成犬におすすめのドッグフードは 「 INUNAVIおすすめBEST30 」 で紹介しています。
老犬期に必要な栄養
老犬期は、小型犬〜中型犬なら10才程度から、大型犬は7才程度からの時期を指します。
加齢による 体の衰えは個体差が大きいので、これまで以上に愛犬に合わせた栄養バランスのドッグフードを選ぶ 必要がありますが、どの老犬にも気をつけたいポイントが4つあります。
- 消化・吸収のしやすさに配慮されたもの
- 肥満予防がしやすいもの
- 筋力維持がしやすいもの
- 食いつきが良いもの
また、 食欲が低下してしまった老犬には、栄養価が高く少量でもエネルギーを補える子犬用フードなどもおすす め です。
老犬の健康を支えるおすすめのドッグフードや、詳しい選び方は以下の記事を参考にしてください。老犬用に切り替える時期や食べないときの対策法なども紹介しています。
【獣医師監修】シニア犬用(老犬用)ドッグフードのおすすめ人気ランキング24選
④原材料をチェックする
ドッグフードのラベルには、配合されている全ての原材料が記載されています。しかし、日本のペットフードの法律である「 ペットフード安全法 」には 表記の表現についての決まりがないため、メーカーによって食材の表記が様々 です。
中には、 どういった食材なのか分からず不安に感じるような表記があったり、健康に害があるのではと連想するような添加物が記載されている ことも。
ここでは原材料表記から安心できるフードを選ぶ方法と添加物をチェックするポイントを紹介します。
肉や油は食材名が具体的か
ドッグフードに配合される肉や魚などの 動物性タンパク質は、わんちゃんの体のあらゆる部位を構成する重要な栄養素 です。また、鶏脂肪や亜麻仁油などの 油脂類も主にわんちゃんのエネルギー源となる大切な栄養素 です。
そのため、どちらもできるだけ良質な食材であることが望ましいですが、上記画像のように「ササミパウダー等」「動物性油脂」などの食材の詳細が分からない表記のフードが存在します。
粗悪な食材を隠すための表記ではないのですが、 食材名が具体的に分からないと 低品質な食材である可能性が拭えず、食物アレルギー対策もできない ので 与えるのは不安ですよね。
愛犬に良いドッグフードを与えたいと思うのであれば、 肉や魚や油の表記は明確なものがおすすめ です。
なお、ドッグフードに配合される穀物の安全性について知りたい方は「 Q&A 」で説明しています。
添加物は人工か天然か無添加か
ドッグフードには、品質維持のためや加熱製造で失われた栄養素を補うために添加物が配合されます。
添加物に過剰に反応してしまう飼い主さんもいますが、日本で販売されているドッグフードには 臨床試験でわんちゃんの体に害がないと判断された量しか配合されていないので、添加物を深く配する必要はありません。
添加物が入っているから危険なフードという考えは誤りで、むしろ 愛犬に栄養バランスのとれた美味しいご飯を手軽に与えられるのは添加物のおかげとも言えるのです。
しかし、 特定の添加物にアレルギーを起こしてしまうわんちゃんがいたり、添加物を過剰に摂取すると体の負担となる可能性はあります。 また中には、飼い主さんの気をひくために、食べ物を色で判断しない犬にとっては不要な着色料などを配合しているフードもあります。
添加物はメリットもデメリットもありますが、ドッグフードを与える以上は完全には避けづらい成分なんですね。
以下に人工添加物、天然添加物、無添加のメリットやデメリットをまとめたので、 飼い主さん自身で添加物に対する基準(許容範囲)をつくりましょう。
※スクロールしてご覧ください。
上記で紹介した成分例の他にも、添加物には様々なものがあります。気になる方は以下の記事で詳しく解説していますのでチェックしてみてください。
無添加ドッグフードおすすめ人気ランキング19選!国産やグレインフリーなど111商品比較【獣医監修】
【保存版】ドッグフードの原材料一覧|食品から添加物まで193種類を徹底解説!【獣医師監修】
ここまでが、ドッグフード選びの基本です。次章からは体型維持や悩みに合わせた選び方、フード購入時の注意点などを紹介していきます。
健康的な体型を維持するためのドッグフードの選び方【去勢・避妊後におすすめ】
わんちゃんも人と同じで、肥満や痩せすぎでは健康的な体型とは言えません。特に子犬期後半から成犬期は去勢や避妊手術を行う子が比較的多く、ホルモンバランスの変化から食欲が増して太ってしまう子もいます。
肥満になると糖尿病や膵炎、関節トラブル、心臓や呼吸器の病気の悪化などにつながり、愛犬の寿命を縮めることになりかねません。 ※参考(1)
体型を維持しやすいドッグフードの選び方のポイントは以下の通りです。
- 肉や魚が主原料
- 高タンパク(粗タンパク25%以上程度)
- 低カロリー(360kcal/100g以下程度)
お散歩やおもちゃなどで適度な運動も心がけるようにするとなお良いですよ。愛犬の体型は以下でチェックしてみてくださいね。
上記で 「やや痩せている」「太り気味」に当てはまったわんちゃんは、以下の記事で適正体型に導く方法を紹介 しています。BCS1とBCS5に当てはまるわんちゃんは、まず獣医師に相談しましょう。
愛犬を太らせたい!痩せすぎ対策ドッグフードおすすめ人気ランキング8選【獣医師監修】
ダイエットドッグフードおすすめ16選!専門家が選ぶ低脂肪・低カロリー・肥満犬用フードは?【獣医師監修】
健康の悩みがあるときのドッグフードの選び方【涙やけやアレルギー対策】
わんちゃんに多い悩みに「涙やけ」と「アレルギー」があります。どちらも様々な要因が組み合わさって起こることが多い健康トラブルですが、ドッグフードが要因のひとつになることもあります。
涙やけとアレルギー対策には、愛犬の体質に合ったフードを選ぶことが大切 です。体質に合ったフードは、お腹や皮膚のトラブルなど様々な病気にかかりにくい体質が目指せるのでぜひ参考にしてください。
涙やけ対策のポイント
いくつかある涙やけの原因のひとつに、鼻涙管(涙の通り道)の詰まりがあります。
鼻涙管は体内に老廃物が溜まることでつまりやすくなるので、 老廃物を溜め込まないよう、消化・吸収・排泄をサポートできるレシピのドッグフードがおすすめ です。
以下のポイントを参考に選びましょう。
- 主原料は良質なタンパク質
- 着色料や甘味料という健康に不要な添加物は不使用
- 乳酸菌やオリゴ糖など腸のサポートをする成分配合
- 免疫アップにつながる抗酸化作用のある食材配合
おすすめのフードやフード以外の涙やけのケア方については以下の記事でわかりやすく解説しています。
涙やけ対策におすすめの人気ドッグフード21選!原因別の対策も紹介【犬用フードのプロが厳選】
アレルギー対策のポイント
愛犬が体を執拗に痒がる、耳の汚れがひどい、下痢が続くなど 「アレルギーがあるのでは?」と感じたときは、まずは動物病院を受診しましょう。
食物アレルギーの症状例一覧
・皮膚炎
… 眼や口の周り、肛門周り、脇の下、背中、手足、フケ
・脱毛
…全身または口の周り、耳の先端、足など
・外耳炎の併発
… 耳を痒がる、耳が臭う、耳垢の量が多いなど
・消化器の不調
…下痢や嘔吐など
獣医師の診察のもと、必要に応じてアレルギー検査を行い、愛犬のアレルギーの原因となる食材が配合されていないものを与えましょう。
愛犬に アレルギーの疑いがなくても、発症のリスクを下げるためにアレルギー対策を行いたい場合は 、食材を限定したものがおすすめ です。
以下のポイントを参考に選びましょう。
- 鹿肉や馬肉など低アレルギー食材が使用されたフードを選ぶ
- 比較的アレルギーが起きやすい食材例を参考にそれが含まれていないフードを選ぶ
アレルギーが起きやすい食材例は以下になります。
■犬の食物アレルギーの原因と割合の一例 ※参考(2)
アレルゲン |
発症割合 |
牛乳 |
69% |
乳製品 |
69% |
小麦 |
69% |
鶏肉 |
25% |
鶏卵 |
25% |
ラム肉 |
25% |
大豆 |
25% |
その他 |
6% |
アレルギーの原因やアレルギー対策おすすめフードは以下の記事をチェックしてください。
【獣医師監修】犬のアレルギーや皮膚トラブル対策におすすめのドッグフードランキング29選
人気犬種チワワとトイプードルのドッグフードの選び方も紹介
ドッグフードを選ぶにあたって、「この犬種だからこれがいい」という決まった選び方はありませんが、 犬種特有のかかりやすい病気に良い成分を配合したフードを選ぶと、愛犬の健康がサポートしやすくなります。
また、チワワやトイプードルは「体が小さい」「食に興味が薄い子も珍しくない」など、食べやすさにも配慮してあげる必要のある犬種です。
以下のポイントを参考にしてください。
種類が多すぎて困る人が多数!?人気のアカナとオリジンの選び方も解説
カナダ産のドッグフード「アカナ」と「オリジン」は、 市販で購入できる高品質なドッグフードとして口コミ評判の良い人気のドッグフード です。
特に食いつきの良さが評価されているので、愛犬に与えてみたいと感じる方も多いようですが、姉妹ブランドのため似通った点が多く、またどちらも種類が多いため選び方が分からず迷ってしまうという声をよく耳にします。
そこでここでは、「アカナ」と「オリジン」それぞれのラインナップから愛犬に合うものを絞り込む簡単な選び方を紹介します。
アカナの選び方
アカナは4シリーズ全20種類のラインナップがあり 、愛犬の年齢や犬種(小型・中型・大型)・アレルギー・運動量・肉の好み・粒の大きさなどで選べる ため、幅広いわんちゃんに合わせやすいドッグフードです。
以下を参考に、まず愛犬に与えたいシリーズを絞り込みましょう。
- 全犬種全年齢対応を与えたいなら「アカナクラシックシリーズ」
- 年齢別や体の大きさに合ったものを与えたいなら「ヘリテージシリーズ」
- 肉や魚など多くの栄養素を与えたいなら「レジオナルシリーズ」
- 1種類の肉類でアレルギー対策をしたいなら「シングルシリーズ」
以下の記事で各シリーズの詳しい特徴やアカナの口コミ、獣医師評価をチェックできます。愛犬にぴったりのアカナを探してみてくださいね。
【人気7種検証】アカナドッグフードの口コミや原材料の成分評価は?愛犬と徹底レビュー
オリジンの選び方
オリジンは、6種類のラインナップがあり、アカナよりも肉や魚などの動物性タンパク質を多く配合しています。そのためか価格もアカナより少し高めです。
わんちゃん本来の「肉食に近い雑食」という食性により近づけたレシピになっているため、 消化性を気にする方やフードの食いつきがあまり良くない子におすすめ です。
以下を参考に、愛犬に与えたいフードを絞り込みましょう。
- 年齢別で与えたいなら「パピー」「パピーラージ」「シニア」
- 愛犬が小型犬なら「スモールブリード」
- 全犬種全年齢に与えられるオーソドックスなタイプは「オリジナル」
- アレルギー対策におすすめ「6フィッシュ」「ツンドラ」
- 幅広い種類の肉や魚などを与えられるのは「レジオナルレッド」
- 体重管理やダイエットには「フィット&トリム」
各ドッグフードのの詳しい特徴やオリジンの口コミ、獣医師評価は以下の記事でチェックできるので、気になる方は愛犬に合うか検討してみてくださいね。
【人気5種検証】オリジン ドッグフードの口コミ評判は?原材料・成分の安全性を専門家が評価
ドッグフードが体質に合っているか判断するチェックポイント
ドッグフードが愛犬の体質に合っているか判断するには、 日頃から 愛犬の様子を確認するクセをつけておく必要があります。
特に、フードを変更した後1ヶ月程度は注意して見ておきましょう。
喜んで食べているドッグフードだからといって体質に合っているとは限りません。以下の体調チェックリストを参考にしてください。
■体調チェックリスト
- 便について
◯ ティッシュでつかんでも形が崩れない程度の柔らかさ
× ティッシュでつかめないくらいの軟便、下痢、固すぎる、強すぎる臭い
- 嘔吐や吐き気について
◯ 嘔吐やえづきがない状態
✕ 気持ち悪そうに口をくちゃくちゃさせている、嘔吐がある
- 皮膚被毛について
◯ 赤みやフケ、湿疹などがなく毛ヅヤがいい
× 赤みやフケ、湿疹、かゆみなどがあり毛がパサパサ
- 目元について
◯ 涙が過剰に出ていない、生き生きとした目
× 涙やけがある、目ヤニが多い
- 耳について
◯ 汚れや赤みがない綺麗な状態
× 汚れや赤み、臭い、腫れなどがある
この他、突然食いつきが悪くなったり、粒を噛み砕きにくそうにしていないか、飲み込みにくそうにしていないかなど、食事中の様子にもチェックが必要です。
フードの食べづらさは、粒の大きさを変更したり、ぬるま湯でふやかして硬さを調整することで改善できる場合があります。
また最近では、愛犬の悩みに合わせて最適なフードを診断してくれるドッグフードブランドもあるので、体質に合ったフードがなかな見つからないとお悩みの方も安心です。
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Obremoは、 人も食べられる水準の国産食材を使用し、品質管理の行き届いた国内工場で生産されている純国産ドッグフード です。
犬の健康には役立たない成分は無添加なので、品質にこだわりたい飼い主さんでも安心。
レシピは、鶏肉・鹿肉・馬肉・まぐろ&たらの4種類から選べ、アレルギー対策や目元の悩みまで愛犬の体質サポートに最適なものをおすすめしてくれます。
初めて自分でドッグフードを選ぶという方や、フードジプシーになってしまった方にもおすすめです。
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OBREMO(オブレモ)ドッグフードの口コミ評判!愛犬レビューと専門家評価で検証
ドッグフード選びに関するよくあるQ&A
ここでは、 多くの飼い主さんが 「色々な意見があってどれが本当かわからない!」と悩みがちなドッグフードに関する3つの疑問にお答えします。
動物病院ではなかなか聞けないような質問には、監修者である獣医師藤井ちひろ先生に回答をもらいましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
動物病院でおすすめされるフードにチェックすべきと言われる原材料(動物性脂肪・BHAなど)が配合されることがあるのはなぜ?
一概には言えませんが、飼い主さんと獣医師ではフードに求める目的が異なることが理由でしょう。
多くの 飼い主さんは、病気をせず健康でいて欲しいという「予防目的」でドッグフードを選びます。
対して多くの 獣医師は、わんちゃんが今困っている体の悩みを解決に導くための「治療目的」でドッグフードを選びます。
このため、ドッグフードに重視するポイントが自然と変わってくるようです。
例えば、動物病院でよく目にするドッグフードに「ロイヤルカナン」や「ヒルズ」がありますが、どちらも人工添加物を使用していたり 油脂類の表記が不明確であったりと、私達 飼い主にとっては正直、 安心できる表記のドッグフードとは言いづらいフードです。
しかし、「ロイヤルカナン」や「ヒルズ」は、動物栄養学博士や獣医師による長年の成分分析や給与試験の結果、また新たな成分の開発や研究をもとに製造しています。
獣医師としては、良い成分を配合していても実際に健康維持に役立つか分からないドッグフードよりも、確実なデータのあるフードの方が飼い主さんにおすすめしやすいでしょう。記事の監修に関わる藤井先生は一獣医師として以下のように回答しています。
獣医師としてドッグフードで重視することは、
治療の役に立つか、実際に続けられるかの2点 です。
ペットフード安全法の基準を満たしている以上は、添加物の影響といった将来起こりうるかもしれない不安より、現在の状況を改善できる可能性を選びます。
また、 安定した供給が望めないようなドッグフードであれば飼い主さんにおすすめすることはできません。 世界情勢の不安の中、物流の遅れややむを得ない成分の変更、今後の見通しを伝える努力を欠かさないメーカーを選ぶ必要があります。
安いフードで健康維持はできないの?高価なフードは本当に体に良いの?
ドッグフードが 愛犬の体質に合っていれば安いフードでも健康を維持することは可能です。
しかし、私が200種類以上のドッグフードを調査してきて分かった傾向としては、高価なドッグフードの方が健康維持に役立つ食材や成分を多く配合しています。
ただ、高価なフードなら絶対に健康維持ができるというわけではないですし、無理に高価なフードを与えても継続できなければ意味がないので、家計に合う範囲で愛犬の体質に合いそうなものを探していきましょう。
以下の記事ではコスパの良いドッグフードを紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
安いコスパ最強ドッグフードおすすめ15選!ホームセンターで安全なフードを見抜く方法は?【獣医師監修】
穀物は犬の体に悪いの?グレインフリーじゃないとだめ?
ドッグフードに配合されている穀物は わんちゃんが消化をしやすいよう加工しているため、体に悪い食材ではありません。
わんちゃんの体内でエネルギー源となる重要な栄養素のひとつです。 穀物アレルギーのあるわんちゃんは避けるべきですが、そうでない子はグレインフリーにこだわる必要もありません。
しかし、穀類だけを多量に配合しているようなドッグフードは、限りなく肉食に近い雑食であるわんちゃんにとって消化がしづらい餌になってしまいます。
太りやすくなるということもあるため、穀物の配合量には注意しましょう。
ドッグフードや食事に関する注意点も覚えておこう
ここからは、ドッグフードやわんちゃんの食事に関する注意点を紹介します。
良いドッグフードを選び、開封後も品質を維持しやすくなる重要なポイントです。また、 わんちゃんと生活するうえで知っておくべき注意点 でもあるので、最後までぜひご覧ください。
購入時の注意点
ドッグフードを購入するときは、以下の2つに注意すると フードの品質を保ちやすくなり、安心して与えられるものを購入することができます。
- 愛犬の食事量に合ったサイズを購入する
- 正規品を購入する
ドッグフードの中には、大型犬や多頭飼いにも対応できるよう大袋で販売しているものがあります。大袋は割安ですが、基本は 愛犬が2週間以内に食べ切れるサイズを購入する ようにしましょう。
ドッグフードは開封すると空気に触れて徐々に酸化が始まります。
人間でも、悪くなったご飯を食べるとお腹を壊すことがあるように、 どんなに 品質にこだわったフードでも 酸化してしまうと皮膚やお腹のトラブルの原因につながる ため、できるだけフードの鮮度を保つ工夫が必要なのです。
また目立った症状が出なくても、腸や肝臓に負担をかけたり、食いつきが悪くなる場合もあります。
酸化について詳しくは以下の記事をご覧ください。
【獣医師監修】ドッグフードの酸化って何?酸化について注意点を解説
また、 購入するドッグフードが正規品であるかどうかも大切なポイントです。
主に海外産のドッグフードに見られる問題ですが、Amazonや楽天といった通販サイトで並行輸入品が安く販売されていることがあります。
並行輸入品は、メーカーや公式の販売代理店を通さず個人で輸入販売しているものなので、 高温多湿や直射日光のあたる場所など不適切な扱い方で輸送・保管されている可能性 があります。
そのフードを与えて万一トラブルがあった場合に対応しもらえるとは限らないので、必ず信頼できるお店から正規品を購入しましょう。
並行輸入品を避ける簡単なポイントは「原材料表記が日本語で書かれているか」どうかです。
ペットフード安全法では、ペットフードの名称や賞味期限、原材料名などの日本語表記を義務付けている ※参考(3) ため、日本語表記のない海外産フードには注意が必要です。
開封後の注意点(ドライフード)
ドッグフードを開封した後は、以下の3つに注意すると美味しさや品質を保ちやすくなります。
- 密封保存し冷暗所で保管する
- 冷蔵庫で保管しない
- 愛犬が食べ残しても戻さない
前章でお伝えした通り、 ドッグフードは開封すると徐々に酸化が進んでしまいます。酸化が進んだ鮮度の悪いフードは、体に悪く食いつきも期待できません。
おすすめの保存方法は、 ドッグフードの袋ごとタッパーや専用の密封容器へ入れる、フードを1回分〜数日分ごとにジップロックに小分けにする という方法です。
このとき、 保管 場所は冷暗所 にしましょう。 冷蔵庫保存は、出し入れする際に冷蔵庫外との温度差でカビが生えやすいのでおすすめできません。
また、愛犬がフードを食べ残した際は、袋に戻さずに廃棄するようにしましょう。少々もったいないですが、唾液が付着していた場合は細菌が繁殖してしまうことがあるため衛生的ではありません。
全く口をつけていないのであれば次回の食事に回すこともできますが、やはり袋には戻さず別で密封し冷暗所で保管してください。
与え方の注意点
ドッグフードを与えるときは多くの注意点があります。愛犬の年齢や体調によっても変わりますが、おさえておくべき基本の注意点は以下の5つです。
- 子犬は1日3〜5回、成犬は1日2回、老犬は体調に合わせて2〜3回以上
- 給餌量は愛犬の適正量を計算する
- 置き餌はしない
- 体の大きさに合った食器や食事台を使う
- 食べにくそうなときは工夫する
まず、ドッグフードを与える回数はわんちゃんの成長度合いや体調に合わせましょう。 健康な成犬なら朝晩1日2回でOK ですが、 消化器が未発達な子犬や消化吸収能力が低下した老犬は回数を増やして 少しずつ与えます。
子犬と老犬の詳しい与え方は以下の記事で解説しています。
【獣医師監修】子犬用ドッグフードおすすめ人気ランキング11選【安心×食いつきを重視!】
【獣医監修】老犬がご飯を食べない原因と対策!食欲不振に最善な工夫は?
ドッグフードを与える量は、 専用の計算式で愛犬に合った適正な量を計算して与えるのがおすすめ です。
パッケージ記載の目安量でも間違いではありませんが、より愛犬に合わせた量を与えることで健康管理がしやすくなるはずです。給餌量の計算式は以下で紹介しています。
【獣医師監修】ドッグフードの正しい与え方!パッケージの給餌量はあくまで目安
また、 愛犬がすぐに餌を食べなかったとしても、フードを出しっぱなしにする「置き餌」はやめましょう。 フードが悪くなってしまいますし衛生的にもよくありません。
そして何より、わんちゃんが「いつでもご飯を食べられる」と認識して「今食べなくてもいいや」とわがままになったり、余計に食べなくなってしまうことがあるため、食欲があるのかないのかわかりづらくなってしまいます。
わんちゃんがフードを食べなくなってしまった時は、食べにくい環境になっていないかを確認しましょう。
お皿の深さや大きさを体格に合ったものに変更 し、 食器が動いて食べにくい・首を下げて食べる体勢が辛いなどのときは、 体高に合った食事台の使用がおすすすめ です。
その他、ドッグフードの粒の大きさや固さが合わず食べづらいと感じる子もいます。 粒を切ってあげたり、ぬるま湯でふやかしてあげる、飲み込みやすいウェットフードに変更する など愛犬に合わせて工夫してあげてくださいね。
わんちゃんの食べしぶり対策や美味しく食べてもらうための正しいふやかし方は以下の記事でチェックできます。
犬がご飯を食べない時の対処法8選!病気?わがまま?原因を簡単チェック!【獣医師監修】
ドッグフードの正しいふやかし方は?【画像付き】お湯の量や電子レンジの方法を解説
ドッグフード以外のものを与えるときの注意点
わんちゃんにドッグフード以外のものを与えるときは、健康に影響がないよう以下の3つに注意しましょう。
- 犬が食べてはいけないものを把握する
- 手作りフードを与える際は栄養バランスを考える
- カロリーオーバーにならないよう量を調整する
わんちゃんが食べてはいけないものや、与える際に注意が必要な食材の例を紹介します。
■犬が食べてはいけないもの・与える際に注意が必要なもの
玉ねぎなどのネギ類、ぶどう、チョコレート、キシリトール、アルコール、野菜や果物の種、柑橘類の皮、じゃがいもの芽やナスやトマトのヘタ、プルーン、アボカド、コーヒーや紅茶、 香辛料、いちじく、マカダミアナッツ、ぎんなん、牛乳、生卵の白身、生の豆、レバー、生肉、生魚、イカやタコ、生のエビやカニ、生のホタテ、肉や魚の骨、もやし、ほうれん草、チンゲンサイ 、小松菜、とうもろこし、栗、里芋、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、きのこ類全般など
飼い主さん自身でドッグフードを手作りしたいと考えている方は、特に上記の食材はしっかり覚えておきましょう。
また、手作りは繊維やカルシムなどの栄養が不足しやすいため必ずわんちゃん用のレシピを参考にして行うようにしてください。
犬が食べてはいけないものを解説!36種類の症状や対処法、加熱調理が必要な食材も紹介
最近ではドライフードのように 手軽に与えられて栄養バランスもバッチリな冷凍手作りフード「 ココグルメ 」も 販売されていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
なお、おやつやトッピングなどを与える際は、与え過ぎで肥満にならないよう1日の総摂取カロリーに気をつけましょう。
おやつやトッピングのカロリーは、フード1日分カロリーの10~20%以下に抑えるように 意識してください。
まとめ
この記事では、ドッグフードの基本的な選び方を解説しました。
ドッグフード選びに迷う飼い主さんが、 ご自身で最適なドッグフードを選べるようになるための基本的な知識 なので、ぜひ覚えてもらえると嬉しいです。
愛犬に合うフードを見つけるのは簡単なことではありませんが、総合栄養食のドライフードの中から、
- 愛犬の年齢に合わせる
- 原材料表記が安心できるものか確認する
- 飼い主さんの許容範囲内で添加物を避ける
をベースに、愛犬の食いつきや体調、便の様子を観察しながら探していってください。
色々なフードを試していくうちに、飼い主さん独自の愛犬のための選び方が身についてくるはずですよ。
もう一度基本の選び方を詳しく知りたい方は 「 基本の4箇条 」 をクリック!
参考論文・参考文献一覧
(1) 減量による肥満犬の糖代謝機能の改善 、(2) 栄養学的側面からみた犬アトピー性皮膚炎の病態と診断と治療 、(3) 環境省ホームページ 愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律( https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/index.html )
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